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「エコブラス」と「歯と歯茎構造」の音の違いは?


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 ----- Original Message -----
 From:info@rosenkranz-jp.com
 To: AK
 Sent: Thursday, January 24, 2002 11:49 PM
 Subject: 貴重な実験レポートに感謝します


 AK様

 貸し出し品は昨日23日にこちらに着きました。有難うございました。

 早速、JRUとお手持ちの黒檀製キューブの音の違いを詳細にご報告いただき有難うございます。またローゼンクランツの「音のカラクリ」を参考に、木の持つ「響きの方向性」を試された上での効果の程をお知らせ下さいましたことは、大変貴重なレポートとして同じ音楽を趣味とする方たちのよきガイダンスになるものと思います。有り難く公表させていただきたく思います。

 そこで最後にかなり揃って良くはなったけれども若干の濁りが確認出来ると有りましたが、これについての一番大きな原因は形状から来るものです。上下・前後・左右と相面する平行構造の特徴であるフラッターエコーのせいです。当社のウッドブロックの形状に見られるように各角を程よいアールを持たせてやることによりほとんど気にならなくなります。お時間が許せばヤスリとペーパーでお試しになってみてください。


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ローゼンクランツ
貝崎 静雄
〒733-0003
広島市西区三篠町2−17−7
tel&fax 082-230-3458
info@rosenkranz-jp.com
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 ----- Original Message -----
 From: AK
 To:info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Thursday, January 24, 2002 10:53 PM
 Subject: RE: レポート有難うございました


 拝啓、時下益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。

 また、不肖ながら書かせて頂いたレポートに、このようなご丁寧なご返信を頂き、恐縮に存じます。

 ご返却した貸し出し製品は届いていますでしょうか?貸し出し試聴終了後、発注させて頂いた[PB-JRU]が届きました。ところで、貸し出し製品をご返却してから発注品が届くまでの数日間、CDプレーヤーのインシュレーターを、手許にあった黒檀キューブを使用しましたが、Rosenkranz/HPで発表されているレポート/「音のカラクリ」を拝読し、次の実験を試みました。当該の「黒檀キューブ」は、以前に大手DIYストアで購入したもので、端材等から切り出した一辺3cm程の立方体です。端材故に、木目等が揃っていませんし、仕上げも「それなり」のものです。

 まず、[PB-JRU]を取り外した後、黒檀キューブを同じ場所に装着し、チェックに使用しているCDを再生しましたところ、[PB-JRU]程ではございませんが、低音域の締まりもあり「良い感じ」です。これならば、コストパフォーマンスも高いのでは?と思いましたが、[PB-JRU]を聴いていた時に感じた「整った」感じがしません。

 そこで、「音のカラクリ」に書かれていた「木が持つ響きの方向性」についてのレポートをヒントに、黒檀キューブを、「成長した方向=(時間軸の方向)」と「年輪方向(水平方向)」に合わせ、「下から上へ」、「背面から前面へ」と云う具合に響きの方向性を調整してみました。…と言っても、黒檀キューブの上下前後左右を木目を見ながら置き換えただけですが…。

 果たして、総ての黒檀キューブを「音のカラクリ」の理論に基き置き換えた途端に、各楽音のバランスが整いました。特に特徴的でしたのは、ポップス系のタイトルで、左右に振る音に関して、黒檀キューブを単に置いただけの時は右→左(左→右)へ音を振る途中に、その音のエネルギー感が途切れることがあったのですが、響きの方向性を合わせた(置き換えた)後では十分なエネルギー感を保っていて途切れる感じがしません。また、各楽音のバランスが低音域〜高音域へのピラミッド型バランスに整いました。

 またしても「驚き」です。しかしながら、使用した黒檀キューブは、同じ端材の同じ箇所から切り出された「兄弟」タイプではないことが原因か、若干の「音の濁り」が感じられます。そこで、購入した[PB-JRU]に交換したところ、「音の濁り」が取れて良い具合です。人間の聴覚上の特性として、歪み成分を取り去るにつれ音が薄く感じられる傾向があり、若干の歪みは必要とされています。しかし、今回の実験で、「歪み」と「濁り」は別物であり、それぞれを区別して制御すべきであることが解りました。

 ほんの数日間の実験でしたが、Rosenkranzの「政振」理論の一端を垣間見ることが出来ましたので、メールを出させて頂きました。

 また、これから、御社製品を使用して行く上で、自分なりの方針を定める一助になりました。

 敬具



 ----- Original Message -----
 From: info@rosenkranz-jp.com
 To:AK
 Sent: Monday, January 21, 2002 5:37 PM
 Subject: レポート有難うございました


 AK様

 貴重な試聴レポートを頂戴し感激しております。心より御礼申し上げます。昨今の乱れた時代の中にあって今日の出来事は自分の仕事を大切にしてやって来たことが何か実ったようでとても充実した気持ちです。これをご縁にご愛顧賜りますようお願い申し上げます。


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ローゼンクランツ
貝崎 静雄
〒733-0003
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----- AK様より頂いたレポートです。 -----
 
− [PB-JRU]と[PB-FRIEND(3)]の比較試聴記 −

 この度は、Rosenkranz製品貸し出し試聴サービスにて、[PB-JRU]と[PB-FRIEND(3)]をお貸し頂き、誠に有り難うございます。特に、今回はCDプレーヤーに使用すべきRosenkranz製品が、「歯と歯茎構造」タイプと「エコブラス」タイプの何れかを選定すべきか、そして今後のRosenkranz製品の使用方針を考えるに大いに役立ちました。貝崎社長のアドバイス通り、先入観無しに[PB-JRU]と[PB-FRIEND(3)]を交互に聴き比べましたところ、思いの外大きな違いがあり驚きました。以下に、その試聴記をまとめましたので、ご一読頂ければと存じます。


 - 1.経緯と総評 -

 1-1. ポイントベース使用に至る経緯

 私が本格的にオーディオに取り組み始めたのは約20年前で、以来、オーディオ店員のアドバイスやオーディオ雑誌の記事を参考に、最後は自分の耳を信じてシステムを組み上 げてまいりました。一時的には、マークレビンソンのプリとパワーを使用していましたが、只今は日本マランツのプリとパワーで楽しんでいます。そして、アクセサリー類の実験用機器として、STAX SRM-T1S(管球式コンデンサー型イヤースピーカー用ドライバーアンプ)を使用し、各種改造、インターコネクトケーブルの実験をしています。

 そのような日々を送る中、インターネットでオーディオ関連のHPを見ていましたところ、RosenkranzのHPにヒットし、そこに書かれている理念を拝読すると、私がオーディオに関して目指す方向性がRosenkranzの理念に近しく、一度、Rosenkranz製品を試したくなりました。そこで、上記実験場:[STAX SRM-T1S]の脚をRosenkranz製品[PB-CHILD]に交換しましたところ、大幅な音の変化が惹起されました。

 音の変化は次の通りです。

  1. 解像度が向上しました。
  2. 全体的な音のバランスが整いました。
  3. 但し、全体的なパワー感(音の力強さ)が減少しました。〜これに関しては、今回の貸し出し試聴で解消致しました。(後述参照)
 これらの音の変化は、私にとっては驚きでした。それはアンプの脚をRosenkranz製品に交換することにより惹起されたからです。そこで、早速、CDプレーヤーにも試してみようと考えました。ポイントベースの製品ラインナップには「歯と歯茎構造」タイプと「エコブラス」タイプがあり、次は「歯と歯茎構造」タイプと考えましたが、私が使用しているCDプレーヤーの筐体の特徴から、その使用方法を質問しましたところ、貸し出し試聴サービスに関する打診があり、今般の試聴となりました。


 1-2. CDプレーヤーの音の変化

 私が使用しているCDプレーヤーは、[MICRO CD-M100]です。マイクロ精機ならではの重い筐体構造とフェライトコンパウンドを充填した脚を特徴としている製品ですが、製造台数は少なかったようです。殆んど受注生産に近く、約10年前に発注した際も、受注してから製作されました。

 Rosenkranzより貸し出し製品:[PB-JRU]と[PB-FRIEND(3)]が届き、[MICRO CD-M100]の脚を外し、まずは[PB-JRU]をセットしました。[PB-JRU]は、上面が[MICRO CD-M100]最下部の木製ベースに接触し、下面がオーディオラックに接触するようにセットしました。

 そして、普段各種機器評価に使用しているCDを再生したところ、低音〜高音に至る各帯域、更に加えるならば各楽音(楽器の音や歌唱)から効果音の類までを圧倒的なパワー感と共に再現したのです。上記1./1-1./3で述べたパワー感の不満点は一挙に解消し、新たな「音の在りよう」を提示したのです。


 1-3.「歯と歯茎構造」タイプと「エコブラス」タイプ(詳細は2.、3.をご参照願います。)

 今回貸し出して頂いたのは[PB-JRU]と[PB-FRIEND(3)]です。[PB-JRU]で一通りの試聴をした後、[PB-FRIEND(3)]に交換し、同じCDを試聴し、最後に[PB-JRU]に戻して試聴しました。結論から申しますと、[PB-JRU]と[PB-FRIEND(3)]では、音の在りようが微妙に異なるようです。

 両者共Rosenkranz製品としての振動制御(「政振」)の仕方は同じ性格を有していますが、[PB-FRIEND(3)]は素直な振動制御を特徴とし、[PB-JRU]は振動制御に独自の主張を込めているように感じました。(詳しくは下記/個別の視聴記に述べます)これが「歯と歯茎構造」タイプと「エコブラス」タイプの振動モードの違いなのかと考えています。


 - 2. [PB-FRIEND(3)] -

 [PB-FRIEND(3)]/即ち「エコブラス」タイプのポイントベースは、それを装着した機器の振動を「素直に」制御していると感じました。これは、1./1-1.に述べた[PB-CHILD]を装着した時から感じていたことで、SRM-T1Sに[PB-CHILD]を装着した時に惹起された音の変化が、それを物語っていると思います。

 特に、SRM-T1Sに[PB-CHILD]を装着した段階では、その他の機器にRosenkranz製品が装着されていない訳ですので、SRM-T1S の特性も然る事ながらCDプレーヤー/純正の脚の「音の在りよう」が素直に認識されたものと思います。それが、SRM-T1Sに[PB-CHILD]を装着した時に感じた『全体的なパワー感(音の力強さ)が減少…』と云う現象につながったのだと思います。

 即ち、CDプレーヤー/純正の脚は、それなりに振動の減衰の役に立っていたのだと思いますが、実際は「音楽のエネルギー」も減衰させていたのだと考えられます。そして、SRM-T1S/純正の脚がプラスチック製であること故に、CDプレーヤー⇒ドライバーアンプに至る音楽の流れで、それなりのバランスを保ち、音楽のエネルギー感を演出していたのだと思いました。以上のことから[PB-FRIEND(3)]/「エコブラス」タイプのポイントベースは、機器の振動を「素直に」制御し、且つ音楽のエネルギーを再現するタイプと考えます。


 - 3. [PB-JRU] -

 私が特に興味深く試聴したのは、[PB-JRU]/即ち「歯と歯茎構造」タイプのポイントベースです。「歯と歯茎構造」がCDプレーヤーの振動に対しどのように働き掛け、結果どのような音の在りようを提示してくれるか興味津々でした。果たして、その結果は私の期待以上、ある意味、新鮮な感動を与えてくれました。そして、それは次の2項目の結果を以って表現出来ると思います。

  1. 音楽の重心が下がり、しっかりとしました。即ち、各楽音や歌唱が落ち着き、主張すべきは主張し、控えるべき時もその存在に曖昧さが無くなりました。
  1. 解像度が向上しました。私が試している各種音質向上の施策(例:インターコネクトケーブル関連)に際し、解像度が向上しましたが、単純に細かい音のニュアンスが再現されるのではなく、「音の粒子」それぞれにエネルギーが付与され、それ故に解像度が向上すると感じました。

 オーディオにおいて、音楽を再生することとは、如何に波動(或いは波動エネルギー)を聴取者に感じさせることが出来るかが重要なファクターであることを強く感じました。勿論、音楽を再生すること、更に再生された音楽を楽しむことには、その他に重要なファクターがありますが、Rosenkranz製品が提案する音の在りようは、「歯と歯茎構造」タイプのポイントベースが再現する音に、その主張が込められていると思います。

 そのような観点から思うに、「エコブラス」タイプの製品が、その音の在りように微妙な違いを有してはいますが、Rosenkranz製品のベースとなる性格(性質?)をリーズナブルな価格で実現していることは、Rosenkranzのこだわりを如実に物語っていると思います。


 - 4.最後に -

 この度は、Rosenkranz製品をお貸し頂き、有り難うございます。私の20年来のオーディオ体験で各種インシュレーターへの取り組みを残してまいりましたが、今回の試聴で、その重要性を認識させて頂きました。先にも述べました通り、アンプの脚を交換するだけでも音が変わります。

 元来、電子回路に興味があり、オーディオの楽しみも電子的要因に関わる部分の実験を通して、その音質向上に努めて来ましたが、振動への取り組みが如何に重要であるかが解りました。振動への取り組みは、単に重いこと、硬いこと、吸収することでは解決せず、振動の在りように対し、どのように対処するかが重要なのですね。

 今後は、Rosenkranz製品を少しずつ試して行こうと思います。早速、いつものオーディオ店に[PB-JRU]を発注させて頂きました。

 以上



 ----- Original Message -----
 From: AK
 To:info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Monday, January 21, 2002 9:35 AM
 Subject: 貸し出し品ご返却のお知らせ


 拝啓、時下益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。

 この度は、御社製品の貸し出し試聴に与りましたこと、お礼申し上げます。約1週間の試聴を終えましたので、お借りした商品(下記)をご返却申し上げます。

 @PB-FRIEND3  X4
 APB-JR       X4 (ネームシールの内側に1個を入れました。)
 本日(1月21日(月))、ゆうぱっくにて定価相当の保険(書留)を掛けて発送致しました。
1月23日(水)までには到着するものと存じますので、ご査収をお願い致します。

 ※梱包は、ご送付頂いた新聞紙にエアパッキン類を加えてあります。また、物品送付状、レポートをプリントアウトしたものを同梱致しました。


 ≪お問い合わせ小包番号≫
 XX-XXXX-XXXXXX
 http://www.postal.mpt.go.jp


 また、不肖ながら当該貸し出し試聴レポートを認め、本メールに添付致しますので、ご一読頂ければと存じます。ファイルは、MS Wordファイルとテキストファイルがございますが、両者とも同じ内容です。

 最後に、今回の貸し出し試聴の件、誠に有り難うございました。早速、PB-JRを(懇意のオーディオショップに)発注させて頂きました。

 敬具



 ----- Original Message -----
 From: AK
 To:info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Saturday, January 12, 2002 10:53 PM
 Subject: RE: ご案内 〜 到着しました。


 拝啓、時下益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。

 さて、下記メールにてお知らせ頂いた、PB-FRIEND3X4 及び PB-JR X4 は、予定通り、本日(1/12(土))の午前中に受け取りました。

 本日より、当該製品の約1週間の試聴に臨みたいと存じます。当該製品に関する試聴レポートは、漸次書き溜め、一週間後のご返却時にメールにてお送り致します。

 最後に、PB-FRIEND3及びPB-JRの貸し出しに際し、それぞれ4個ずつと云う私の希望にお応え頂きましたこと、お礼申し上げます。

 敬具



 ----- Original Message -----
 From:info@rosenkranz-jp.com
 To: AK
 Sent: Wednesday, January 09, 2002 11:32 PM
 Subject: ご案内


 AK様

 貸し出し商品の発送が遅くなりました。

 PB-FRIEND3  X4
 PB-JR       X4 (ネームシールの内側に1個入っています)

 明日の10日に佐川急便にてお送りいたします。そちらの到着予定は12日です。念のために荷物の問い合わせ番号を書いておきます。

 XXXX-XXXXXXX
 http://www.sagawa-exp.co.jp/


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ローゼンクランツ
貝崎 静雄
〒733-0003
広島市西区三篠町2−17−7
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 ----- Original Message -----
 From:info@rosenkranz-jp.com
 To: AK
 Sent: Friday, January 04, 2002 12:53 PM
 Subject: ご案内


 AK様

 過去にマイクロのCDプレーヤーは試聴用として当社でも使ったこともありましたが、どうしても十分に記憶がよみがえってきません。最初に頂いたメールでは純正の脚を外した所の上部すなわち天井方向の部分が説明文から材質が木のベースの部分になると解釈してのお返事を書かせて頂きました。

 じっくりと記憶をたどってみるのですが底面は確か3ミリぐらいの厚い鉄板で茶の渋いハンマートーン塗装の物で一面覆っていて、脚を外してもその部分は同じ金属プレートだったように思うのですが違いましたでしょうか?そして木の部分は後方を除いた三方に枠のような形で15ミリくらいの厚みで囲っていたように記憶しています

 貸し出しさせて頂きますのに、FRIENDに関しましてはネジの種類が3ミリと4ミリの2タイプありますのでお教えください。いずれにしましても基本方針は歯と歯茎構造の物を中心にお考えだということが分かりました。

 貸し出しについては別に難しいことは何もありません、往復にかかる送料をお客様にご負担お願いするだけです。後簡単で結構ですから試聴の感想をお願いいたします。そして先入観無しにご自身の感覚を大切にまた楽しみに、後はじっくりと色々テストして見て下さい。


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貝崎 静雄
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 ----- Original Message -----
 From: AK
 To:info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Thursday, January 03, 2002 11:22 PM
 Subject: RE: 商品に関する問い合わせ


 拝啓、時下益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。

 年始のお忙しいところ、早速のご回答を頂きましたことお礼申し上げます。

 まず、最初に、目指す「音」の方針と、私がPB-CHILDを試用した経緯について述べさせて頂きます。

 私が各種実験に使用している製品は、STAX SRM-T1S(管球式コンデンサー・イヤースピーカー用ドライバーアンプ)で、管球式故の素直な特性が、今般の振動対策等の実験を含め、かなりの実験場として活躍しています。

 @PB-CHILDを試用した経緯

 上記 STAX SRM-T1S にての各種実験を経て、振動対策への試みを開始するにあたり、スパイク等、振動吸収合金等、又は高分子素材の何れかで進行させるかを検討していたところ、御社のHPを拝見し、そこに書かれている考え方が、私の考えている「音の在りよう」に近しく思えました。そこで、STAX SRM-T1S が管球式アンプと云うこともあり、振動対策の影響が出ること、更に管球式アンプで充分な効果が得られれば、振動対策の要と言えるCDプレイヤー、アナログ機器、スピーカー、プリ及びパワーアンプに応用して行こうと考えました。

 そこで、STAX SRM-T1S の脚部の交換で試用するに、ある程度リーズナブルな価格で、ネジ止めが出来る御社製品ではPB-CHILDが適当との結論になり、試用することに至りました。果たして、その結果は(良い意味で)意外なものとなりました。その結果につきましては、只今、各種試聴を繰り返して考えをまとめています。

 A今後の方針

 上記、@の好結果から、御社製品の使用範囲を少しずつ広げて行こうと考えました。
私の方針としましては、御社の「歯と歯茎構造」製品を用いて「音のトータルバランス」を整えて行こうと考えています。

 次に MICRO CD-M100 につきまして、もう少し詳しく説明させて頂きます。今は、マイクロ精機と云う会社が存続しているか不明なところが残念ですが(オーディオ販売店員に訊きますと、連絡が取れなくなって久しいそうです)、マイクロならではの重い筐体を特徴として、約10年前に登場した製品です。筐体の構造では、Philips CDメカを支える金属筐体があり、更にその筐体の下に厚い金属板がネジ止めされ、その金属板にインシュレーター兼用の脚がネジで取り付けられています。

 問題となっている木製のベースプレートは、厚さが20mmあり、その一部に電源スイッチ回路を装着しているので、外すことは出来ません。そして、上記/金属板にネジ止めされていて、原則、「脚」とは接触していません。(脚が、木製プレートに触れないよう、脚を装着する部分が丸く刳り抜かれています。)そこで、御社製品を使用する上での、(私の下記メールでの)1〜3の使用方法の何れが適切かを質問することになりました。そこで、貝崎様よりの下記メールにつきまして、ご回答致します。

 3の場合は、今付いている脚を外してお使いになるわけですから、前後と横方向の振動の帰ってくる時間軸が揃い置く位置としては理想です。それと初めから付いている木のベースも音に必ずいい結果をもたらしてくれると思いますので私の推薦はこの3の方法です。


 ⇒アドバイスを有り難うございます。

 誠に僭越とは思いますが、再確認させて頂きたいと存じます。上記/MICRO CD-M100/もう少し詳しく説明をご一読頂きまして、この3の方法で宜しいでしょうか?

 その為に当社の試聴制度を有効にお使いいただければその辺の細かなニュアンスが分かっていただけるのではと思います。その判断材料として、同じくネジ止め方式のFRIEND(エコブラス製品)とJRの両方をお聴きいただければと思いますが如何でしょうか?


 ⇒ご親切なお申し出を有り難うございます。

 基本的な方針は、御社の「歯と歯茎構造」製品を用いる予定ですが、エコブラス製品との傾向の違いを確かめたいと思います。そこで、御社の試聴制度を利用させて頂ければと存じますが、その手続き等をお知らせ頂ければと思います。

 以上、ご返信をお待ちしています。

 敬具



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 From:info@rosenkranz-jp.com
 To:AK
 Sent: Thursday, January 03, 2002 7:59 PM
 Subject: Re: 商品に関する問い合わせ


 AK様

 はじめまして、貝崎静雄と申します。

 インシュレーターのお問い合わせ有難う御座います。また、すでにCHILDをご愛用くださっているとの事、有難う御座います。

 お問い合わせのJR(歯と歯茎構造)の件ですが、厳密に言いますとエコブラス製品より性能はもちろん上なのですが、素材の違いや構造の違いからこれから当社のインシュレーターが増えていくと仮に仮定しますと、徐々に振動の時間軸が厳しくなってきて高度な状態に入ってきた時には少し音のにじみが見えてくるようになるかも知れませんので、最初の時点でどのような方針でやっていこうとお考えなのかじっくりとご検討されるのが一番だと思います。

 その為に当社の試聴制度を有効にお使いいただければその辺の細かなニュアンスが分かっていただけるのではと思います。その判断材料として、同じくネジ止め方式のFRIEND(エコブラス製品)とJRの両方をお聴きいただければと思いますが如何でしょうか?

 それとご質問のインシュレーターの受ける方法と場所の問題ですが、
  • 1の場合は、シャーシーの丈夫な所で受けるので長所のように見受けられますが、今付いてる脚を避けた場所で受けますと振動の道筋から帰ってくる振動の時間軸の狂いによって少 し音に落ち着きの無さが出てくることが考えられます。
  • 2の場合は、取り付けることが可能なスパイクはおそらく3ミリまたは4ミリだろうと思います。全体の重さから考えますと細すぎて十分な力強い音は望めないと思います、それとそのスパイクの硬度によっても音は大きく左右されますし、またその方向性が4本揃わなければさらに不揃い成分が増え音は汚くなっていきますので考える必要があります。またスパイクを使うときは必ずナットでシッカリと締めてやる必要があります。
  • 3の場合は、今付いている脚を外してお使いになるわけですから、前後と横方向の振動の帰ってくる時間軸が揃い置く位置としては理想です。それと初めから付いている木のベースも音に必ずいい結果をもたらしてくれると思いますので私の推薦はこの3の方法です。


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 ----- Original Message -----
 From:AK
 To:info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Wednesday, January 02, 2002 10:04 PM
 Subject: 商品に関する問い合わせ


 拝啓、時下益々ご清栄の事とお慶び申し上げます。

 さて、私は約20年余、オーディオを趣味としていますが、此処数年間は、オーディオケーブルと振動対策にて「音」を追求しています。そのような日々を送る中、御社HPを拝見し、御社製品を試してみようと思いました。

 早速、各種実験を試みている管球式アンプに、PB-CHILDを装着しましたところ好結果が得られましたので、CD Playerにも御社製品を試してみようと考えていますが、私のCD Playerの構造的な特徴から、御社製品を使用する上でご相談をさせて頂ければと存じます。私が使用しているCD Playerは、MICRO CD-M100です。「脚」の部分には、フェライトコンパウンドを使用たものが装着されていますが、それに換わり、御社のPB-JRU又はPB-JR(H)の何れかを使用したいと考えています。

 …と申しますのは、MICRO CD-M100では、「脚」が金属筐体に付いていて、別途、「脚」部分をくり貫いた木製のベースプレートが使用され、構造上、ベースプレートを外す訳には行きません。従って、「脚」を外した部分にPB-JRU又はPB-JR(H)を使用することになるのですが、木製のベースプレートが厚さ20mmありますので、PB-JRU又はPB-JR(H)では、若干高さが不足します。そこで、次の何れかの方法を試みようと思いますが、アドバイスを頂ければと思います。

  1. PB-JRUを木製の(適当な大きさの)サイコロに乗せ、PB-JRUがCD-M100の金属筐体下部に当たるように使用する。
  1. CD-M100の金属筐体下部にスパイクを(下向きに)取り付け、PB-JR(H)でスパイク受けにして使用する。
  1. CD-M100の木製のベースプレートを支えるようにPB-JRUで受ける。私は、上記の1の方法が良いと思っていますが、いかがでしょうか。また、別の方法が考えられるようでしたら、ご教授頂ければと存じます。

 ご多忙のこととは存じますが、ご返信頂ければと存じます。

 敬具


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